家を建てるからにはレンガ造りでおしゃれな家に住みたい!

人生の中でも大きな買い物である住宅。せっかくイチから作るからにはこだわって満足いくものにしたいですよね。このページにたどり着いたあなたはレンガには興味あるけど実際どうなの??と気になっているのではないでしょうか。

実は・・・レンガは見た目が良いだけというわけではないんです!

最近はレンガの見た目の良さだけではなく機能性や実用性からレンガ造りを選ぶ方も増えています。この記事ではレンガ造りの家のメリットとデメリットをわかりやすく解説します!

レンガの家のメリット

見た目のおしゃれさ

この存在感、惚れ惚れしますよね。独特な高級感や暖かみはレンガの持つ大きな魅力です。そして朝や昼、夜でそれぞれ異なる表情を見せてくれます。また、間接照明をうまく使うとこんな幻想的な雰囲気にもなります。

出典:ドイツ リューベック大聖堂

そして新しいレンガはもちろんのこと、年数を経て経年変化したレンガも美しく感じられます。この美しさはコンクリートやタイルでは中々出せません。

例えば横浜の赤レンガ倉庫。築年数は100年を超え、積み重ねてきた年月を感じながらも周りの現代建物の雰囲気ともマッチしています。

また、レンガの素材自体が産地や加工によって色味や素材感も様々です。自然と調和しているゆったりとした雰囲気や、どこか無骨なのにスタイリッシュな雰囲気などなど自分の好みのスタイルで建てることが出来ます。

つまり、レンガならあなたのどんな好みにも合わせてお気に入りの家を建てることができます。

メンテナンス不要

レンガの家の良さに、経年による修繕やメンテナンスの必要性がほとんど無くメンテナンスフリーというのは大きなメリットです。

レンガの素材の特徴として

  • 寿命は100年以上
  • 有機物質を含まず腐らない(コケやカビが発生しにくい)
  • 紫外線に強い(色褪せにくい)

というものがあり、劣化がほとんどありません。
実際にレンガ造りの住宅が立ち並ぶ欧州では、ほとんど外壁のメンテナンスは行わないとか。国内でも100年以上前に建てられたレンガの家が全国に残っていますよね。

もちろんホコリや藻が付着することはありますが、塗装やタイルとは異なり汚れとは見えないので、経年と合わせて味わい深い「趣き」が出てきます。

一般的な日本の住宅ですと約10年に1度塗り替えをするべきと言われています。加えて築50年ほどするとほとんどが建て替えという運命をたどります。

この費用や手間から解放されるのはレンガ造り住宅の大きなメリットといえます。

耐熱性・蓄熱性の良さ

レンガの住宅は「夏は涼しく、冬は暖かい」と聞いたことがあるかもしれません。これはレンガが高い蓄熱性と耐熱性の両方を持っているからです。

この性能はレンガが持つ特徴に秘密があります。
レンガは自然素材でできており、レンガ内部にたくさんの気泡を含んでいるからです。この気泡が2重窓と同じ原理で空気の断熱層を作り、温度を外部に伝わることを防いでいます。

そのため夏は「外からの熱を遮断し、中の冷気を逃がさない」、冬は「外からの冷気を遮断し、中の熱を逃がさない」と、外気温に左右されず室内を一定の温度に保ってくれます。

だから一年を通して快適に過ごすことが出来るようになります。

地震に強い(特定工法)

地震大国の日本。そんな日本であまり見かけないレンガ造りの家だから地震に弱いと思われがち。これは関東大震災で多くの建物が被害を受けた過去により、そのイメージが今も引き摺られているからです。

近年は耐震性への絶え間ない研究により、日本に適した特定工法が開発され強固な耐震性能を持った家が実現できるようになりました。

それはレンガを積み上げる方法(レンガ中空積み工法)です。レンガを積み上げる際にステンレスの鉄筋や金物を使用し、レンガが崩れない仕組みになっています。そして、レンガを住宅から少し間隔を空けて施工することによって、建物自体が揺れたとしてもレンガに直接揺れが伝わらないようになっています。

事実、耐震性能が高ければ高いほど安くなる地震保険においても耐震性能3級を取ることが出来ています。

子孫への資産継承

いまの日本では空き家が大きな問題となっています。というのも一般的な日本の住宅は品質よりも価格を重要視し長期間使うことを前提としていません。その結果、築30年~50年で建て替えというのが半ば常識となっていて、これが子供世代にとっては大きな負担となっています。建て替える費用はもちろんリフォームする余裕もないため、そのまま放置せざるを得ず、空き家となって荒れ果てていく。。。

これって悲しくないですか?
私たちが思い入れて作った住宅が子どもたちの負担になっているという現実。そしてそのまま放置される悲しさ。

しかしレンガで建てた家は100年~200年は使えるように作られており、メンテナンスフリーで手間いらず。子供世代が引き継いで住むのはもちろん、そのまま人に貸し出すこともできるので資産として継承していってもらえます。事実ヨーロッパでは築年数の古い家の方が資産価値が高く、子孫が代々引き継いでいます。

レンガのデメリット

初期コストが高い

レンガの家は職人が丁寧に手で積んでいくため、どうしても時間がかかります。レンガを接着させるモルタルの乾燥を待つ時間は必須ですし、天候に左右されやすく雨が続けば工期も伸びます。

工期が長くなれば、その分だけ人件費もかさむので初期コストが高くならざるを得ないのです。

空調設備が必須

先ほどレンガのメリットとしてあげた蓄熱性が反対にデメリットとしても挙げられます。

レンガ造りでは一度取り込んだ熱を外に逃がすまで約8~10時間かかります。そのため、夏場などは昼の強い日差しを浴び蓄積した熱が日が沈んで涼しくなった後にレンガが熱を持ち続け、夜間でも家の中が暑いということがあります。

空調設備がしっかり備わっていれば問題もなく、とても快適なのですがエアコンが苦手という方は室内での熱中症の心配が高くなるのは間違いありません。

躯体をいじるリフォームが難しい

レンガ造りの家はコンクリート造と同様にがっちりと堅牢に作られているため、家の内装に関するリフォームは問題ありませんが

  • 増築
  • 減築
  • レンガ外壁の色変更
  • サッシ(窓回り)               

などなど躯体に関するリフォームは非常に難しいです。もちろん出来なくは無いのですが大掛かりな工事になるため費用も大きくかかってしまいます。

そのためレンガ造りの住宅を建てる際は、飽きが来ない外壁の色や将来的な家族構成など長期的な視点での念入りな設計が求められます。

レンガに対応できる施工業者が少ない

最近はレンガの家を建築できる工務店や施工業者は増えてきましたが、それでも一般住宅の建築業者と比較するとまだまだ数は少ないです。実際に私の両親も知り合いの工務店に相談をしましたが、レンガ住宅の実績が無く断られてしまいました。

というのもレンガは施工難易度が高く、職人の数も少ないからです。普通の工務店やハウスメーカーではレンガのノウハウや扱いの無い会社も多数あります。

自分の満足する良い家を建てるには、レンガを得意とする専門の工務店や建築業者の力を使うことをおすすめします。

まとめ

レンガの家はとても素敵で心惹かれるものがあります。さらにメンテナンスフリーで今後の費用や手間が抑えられるのもうれしいですね。ですが、どんな家にもメリットとデメリットが存在するのが事実です。

今回の記事で、レンガ住宅の良い点・悪い点が理解いただけたかと思います。レンガの家を建てたいという方は、是非ともレンガの家の施工実績を多く持つ工務店や建築業者にご相談してみてください。

レンガの家を建てるなら、自信を持ってお答えできるこちらでの相談がおすすめです。