レンガを語るにあたって絶対にかかせないのはヨーロッパです。レンガにあこがれるきっかけがヨーロッパ旅行で見た街並みという方も多いのではないでしょうか。

ヨーロッパでは日本よりもずっと以前からレンガ建築が行われており、地震も少ないためレンガの文化が根付いています。このレンガの歴史と伝統が古くから育まれてきただけあって、レンガの種類の豊富さで言うとヨーロッパレンガに勝るものはありません。

特徴

ひと口にヨーロッパといっても数々の国があり、取れる土質や気候に応じ、地域ごとに異なる特徴を持っています。伝統を感じるアンティーク調や爽やかで可愛らしい南欧風などなど必ずあなた好みのレンガを見つけることが出来るはずです。

今回はよく使われるヨーロッパレンガの大まかな特徴を私の主観を交えながら国別に解説していきます。

オランダレンガの特徴

レンガと聞いて思い浮かべるTHEレンガ。オランダの土を使った硬くて赤い色が大きな特徴です。日本のレンガ文化において「レンガと言えば赤」という印象を固定化するほど大きな影響を与えました。

素朴な風合いがあり、ナチュラルテイストでの外構におすすめです。

イギリスレンガの特徴

イギリスレンガは現在アンティークレンガとして市場に出回っていることが多く、歴史が刻み込まれたような風合いが特徴です。またロンドンレンガと呼ばれる黄色レンガも有名です。ロンドンでは普通の粘土や泥しか取れないため、ロンドンレンガは黄色みがかかった仕上がりになりました。

やはりアンティーク調が心に残る印象を与えてくれます。そのため人目に付きやすい庭や外壁などにおすすめです。

ドイツレンガの特徴

ドイツが持つイメージ通り堅牢なつくりとなっており、耐荷重性に極めて優れています。また他のレンガと比べても吸水率が1%前後と低く、水分を吸収しにくいです。そのため、染み込んだ水が凍って割れるのを防ぐことができ、寒冷地でよく使われています。

ドイツレンガは車のような重い物体を載せるのに向いているため駐車場に使うのがおすすめです。

ベルギーレンガの特徴

やわらかな質感が特徴的で比較的安価なため個人住宅用でもよく使われています。表面がデコボコしていたり、不揃いな筋が入っていることもあり仕上がりがアンティーク風になります。

優しい雰囲気やアンティーク風に作りたいときなど玄関のアプローチや外構、お庭づくりにおすすめ。

ヨーロッパレンガを使った有名建築物や施工事例

有名な建築物と言ったらこれ!東京駅のモデルにもなったオランダのアムステルダム中央駅。この美しさはやっぱり惚れてしまいます。赤レンガが映えてますね。

一般住宅だとこんなイメージです。

伝統を感じるアンティーク風で堂々とした佇まい。それなのにどこか可愛くらしい感じもあり、通りがかった人を惹きつけます。

もちろん賃貸用アパートでもレンガが使えます。

こんな家に住めたら・・・と思わずうっとりしてしまうほど。レンガの特徴を活かした快適性で入居率も良く、メンテナンスフリーで不動産オーナーとしても助かるアパートでしょう。

おすすめの使い方・用途

ヨーロッパのレンガは種類が豊富にあり、タイプに合わせてどこの用途でも使えてしまいます。レンガの種類に加えて、積み上げて使ったり敷き詰めて使ったりすることで用途も広がります。

ただ、ヨーロッパレンガは地理的にも遠く輸送費や関税やらで他国のレンガより値段が張ってしまいがち。予算に限りがあるというならば、ピンポイントで一部分だけに使うより、他国のレンガで自分好みの雰囲気を見つけて全体で同じレンガで統一したほうが雰囲気に締まりが出て良いかなと思います。

なので予算が許せば・・・
外壁はもちろん、外構、アプローチ、駐車場、お庭造り全て可!

個人的には自分のお気に入りの見た目を外に向けてアピールしたいので外壁や外構など人目に付くところに使うのをおすすめしたいですね。

まとめ

ヨーロッパはレンガの文化が根付いているだけあって、多種多様なレンガが豊富にあります。必ずあなた好みのレンガを見つけることができるでしょう。むしろ種類が豊富過ぎて逆にわからなくなってしまうことがあるかもしれません。そんな時は自分好みのスタイルを相談して、逆に提案を受けてから絞り込むのがおすすめです。

また、レンガ住宅は他の建築よりどうしても最初にかかる費用が高くなってしまいます。予算と自分の希望との妥協点を見つけるのはとても大変ですよね。私もそうでした。

ただ、注文住宅は多少予算をオーバーしたとしても他の部分で削る方法はたくさんあります。私の経験も無料でシェアしていますので気軽に聞いてくださいね。

是非、諦めずに調整して理想のレンガ住宅を創り上げてください。