日本のレンガ住宅でよく使われているレンガは「オーストラリアレンガ」だって知っていましたか?外構や庭であれば国産レンガも良く使われるのですが、外壁に求められる耐久性や耐水性を考えるとオーストラリアレンガがダントツの性能です。

オーストラリアはヨーロッパと同じようにレンガの歴史が古く、豊富な種類があります。しかし、地理的に日本と近く、輸送コストを抑えられるため高品質のレンガを安価に入手することが出来ているのです。コストパフォーマンスの高さでオーストラリアレンガに勝るものはないでしょう。

特徴

オーストラリアは広大な土地を有しており、高品質の赤土を無尽蔵に取ることが出来ます。これがオーストラリアレンガの安定的な生産供給や高い品質を可能にしてきました。

住宅のように大量のレンガを必要とする場合、均一な品質を保つことが出来なければなりません。そのため、日本のレンガ住宅で一番よく使われるようになりました。そんなオーストラリアレンガの大まかな特徴を私の主観を交えながら解説していきます。

オーストラリアレンガの特徴

オーストラリアで取れる赤土は品質が高いうえ、また1200℃という高温で焼くことによって耐久性、耐水性に優れているという特徴があります。そのため日本のような気候の変化の激しさにも耐えることができ、日本の住宅に最も適していると言っても過言ではありません。

見た目的には高温で焼き上げることで出てくる焼きムラや色調の偏りがおしゃれな雰囲気を醸し出しています。見た人の印象に残りやすい外壁や外構など外観部分におすすめです。

ゴールドコーストレンガ

オーストラリア本土で取れる土を使いゴールドコーストで製造しているレンガです。クイーンズランドレンガとも呼ばれています。全体的にクリームベースで明るい色合いです。最近はブレンドして使用する方も増えており、組み合わせて使うことでまさにあなただけの世界にひとつの家となります。

タスマニアレンガ

オーストラリア南方の海上にあるタスマニア島で製造されるレンガです。色調が強く、濃い赤や褐色系を主にレトロな雰囲気が特徴的です。船便が少ないためゴールドコーストレンガと比較すると10%~20%ほど値段が割高となります。

オーストラリアレンガを使った施工事例

世界遺産にもなっているオーストラリアのハイドパークバラックスという博物館です。外観からもオーストラリアの歴史の重みを感じます。

一般住宅だとこんなイメージです。

一つの戸建てだけでも存在感があるのに、同じレンガ造りの家が並ぶと壮観です。それでいてどれもお洒落なデザインで思わず足を止めてしまいます。

賃貸用アパートでレンガを使うとこんな感じ。

異国ではないかと思うほど、この落ち着いた感じがいいですよね。賃貸用アパートでは年月が経つと入居率が悪くなり家賃も安くなるのが一般的ですが、レンガ住宅では経年とともに「深み」が生まれますので、入居率や家賃額も高く維持できそうです。

おすすめの使い方・用途

オーストラリアはイギリスと関係が深く、ヨーロッパに負けず劣らずレンガの種類が豊富にあります。それにも関わらずヨーロッパレンガより安価なためコストを抑え、総レンガ住宅の夢も叶えやすいのです。実際に私がヨーロッパレンガ(イギリスレンガ)を専門に扱うハウスメーカーに話を聞きに行ったところ坪単価で1.5倍ぐらい違いました。。。

そのうえオーストラリアの高品質な土で作るレンガは耐久性、耐熱性、耐水性に優れており日本の住宅に求められる品質にぴったりです。そのためオーストラリアレンガを使った家づくりなら総レンガ仕上げがおすすめ!

コストを抑えつつ全体に使うことが出来るので統一感が出てかっこよく決まります。大量に高品質のレンガを安定して生産しているオーストラリアだからこその使い方ですね。

まとめ

オーストラリアレンガはコスパに優れ初期費用が高くて手が出ないと思っていたレンガ住宅のあこがれを叶えてくれます。もちろん表面だけのスライスレンガではなく本物のレンガを使ったレンガ積みの家です。

費用を抑えてレンガのお洒落さと機能性の高さの両方どりが出来るので、日本でレンガ住宅を建てる多くの工務店やハウスメーカーがオーストラリアレンガを使っているのもこういった理由があるからなのですね。

レンガ住宅を建てている業者もそれぞれ特徴や得意な分野がありますので是非色々比較して目を養ってください。私の2年かけて調べた経験もシェアしていますので、気軽に聞いてくださいね。

あなたの理想のレンガ住宅が建つことを心から願っています。